ミカルディスの女性の服用と減塩食の摂取の注意点

ミカルディスはアンジオテンシンレセプターインヒビター(ARB)と呼ばれる降圧剤です。ARBにはミカルディスの他にオルメテック、ブロプレスなどがありますが、これらは副腎皮質球状層のアンジオテンシンIIの受容体であるAT1受容体を阻害し、アルドステロンの分泌を抑制し、降圧作用を発揮します。降圧作用は比較的弱めの薬ですが、臓器保護作用といって高血圧症患者の心機能、腎機能を長期的に保護する効果が実証されており、高血圧症の治療初期から積極的に使用される傾向にあります。また副作用が出にくいことも1つの利点です。さらには他の薬との薬物間相互作用の心配もなく併用薬のある方でも安心して使用できる薬です。
ミカルディスの女性の服用に関してですが、まず妊娠中の女性は使用することができません。妊娠中の方が服用すると羊水の量が減少してしまい胎児の発育に影響が出ることがあります。それ以外は特に問題はありません。更年期以降に高血圧となった女性の場合、更年期以降には血中コレステロール値も高くなり、高血圧と併せて、動脈硬化性疾患のリスクが高まります。ミカルディスは動脈硬化の抑制に有効な降圧剤なので、更年期以降の女性には適した薬です。
また、減塩食の摂取に関してですが、ミカルディス服用中に過度な減塩食をとることはあまりよくありません。前述の通り、ミカルディスはアルドステロンの分泌を抑制します。このアルドステロンは腎臓において水とナトリウムの再吸収を抑制する抗利尿ホルモンです。つまり、このアルドステロンの作用を抑えるミカルディスの服用中には、血中ナトリウムは減少傾向になります。これに減塩食を摂取するとさらにナトリウムは減少傾向となります。塩分の取りすぎは高血圧を招きますが、適度な塩分の摂取はこの場合必要です。